
「車が欲しいけど、現金で買うだけの貯金はない・・・」
「ローンを組みたいけど審査が不安・・・」
公務員や収入の多い大企業のサラリーマンなら、カーローンの審査で悩むことはそうないかもしれません。
ですが、一般の人はカーローンの審査に通るか不安なものです。
審査に通らないと車が買えないので死活問題です。
トヨタプリウスαは「256.5万円~」とのことですが、これを現金一括で買える人はそう多くないでしょう。
「カーローンで車を買おうと考えているけど審査が不安・・・」
そんな人のためにカーローンの審査基準や審査対策についてなど、分かりやすく解説していきます。
審査の甘いカーローンってある?
はっきり言っておきますが審査の甘いカーローンはありません。
銀行によってマイカーローンの金利に違いがありますが、低金利のカーローンは審査が厳しいと思ってください。
基本的には金利が低いと審査が厳しくなります。
金利の低い順に並べるとこうなります。
- 銀行系マイカーローン(金利2~3%)
- ディーラーローン(金利5~6%)
- 銀行や消費者金融カードローン(金利10~15%)
順を追って説明していきますね。
銀行系マイカーローン
銀行、JA、信用金庫、労働金庫などの銀行系のカーローンです。
金利は2~3%といったところです。
金利の低さが人気で、カーローンを組むならまず選択肢に上がります。
デメリットは金利が低いために審査が厳しいこと、審査に時間がかかることです。
ディーラーローン
トヨタ、日産、ホンダなどのディーラー系のカーローンです。
金利は5~6%といったところです。
トヨタなどのディーラーで新車で買う場合などに勧められます。
銀行系マイカーローンよりは審査が甘いケースが多く、手続きが銀行などより早く済むなどのメリットもあります。
デメリットは銀行系よりは金利が高いことです。
とはいえディーラーによっては銀行並みに金利が低いところもあります。
輸入車のディーラーローンなどは特に。
それから、新車よりも中古車のほうが金利が高いケースも多いです。
自分の欲しい車のディーラーのカーローンの金利を一度チェックしてみることをおすすめします。
銀行や消費者金融のカードローン
一般的な銀行や消費者金融のカードローンです。フリーローンという名称のケースもあります。
カーローンと違い、使い方が決まっていないために車の購入費用以外にも使えるメリットはあります。
金利が高くなった分、審査も比較的甘いです。
デメリットはやはり金利の高さ。
車の購入費用の場合は借りる金額が多いだけに、慎重に検討する必要があります。
自動車ローンの審査にかかる時間は?
カードローンだと即日審査で即日融資が可能なのでかなりスピーディーです。
その日のうちにお金が手元に入ることもできます。
さて、カーローンの審査にはどのくらい時間がかかるのでしょうか?
マイカーローンには「仮審査」と「本審査」があります。
自動車ローンの仮審査とは
銀行のマイカーローンに申し込んだ場合、仮審査は保証会社がします。
三菱UFJ銀行に申し込んだ場合はジャックスが仮審査をするというように。
この段階での審査は「スコアリング審査」といって、申込者の情報を入力すると点数付けされ結果が出ます。
マイカーローンの仮審査は結果が出るまでの時間はそうかかりません。
即日審査も可能で、申し込んだ翌日には結果が出ていることが多いです。
2~3営業日程度と考えて問題ありません。
ですが、かなり低金利のカーローンや申込者の属性があまりよくない場合などは少し時間がかかると思ってください。
自動車ローンの本審査とは
時間がかかるのはこの「本審査」です。
三菱UFJ銀行のカーローンは「申し込みから最短8日(6営業日)」と書いてあります。
事前審査は最短即日と書いてあるのに。
なぜ、本審査はこんなに時間がかかるのでしょうか?
まず用意する必要書類は以下の3点です。
(追加で必要になる場合アリ)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 使いみちを確認できる書類(見積書など)
- 年収を確認できる書類(源泉徴収票や確定申告書など)
マイカーローンは契約のために用意する書類がカードローンと比べても少し多いです。
一番の違いは「見積書」ですね。
三菱UFJ銀行の公式にもこう書いてあります。
本審査は資金使途確認資料(見積書等)の内容を確認したうえで行います。
本審査結果は、事前審査結果と異なる場合があります。引用元: 三菱UFJ銀行
無事、本審査に通った場合には車屋さんと支払日を打ち合わせる必要もあります。
意外と時間がかかると思って行動してください。
多めにローンを組むことはできるか?
このカーローンですが、多めにローンを組むことはできるのでしょうか?
もし多く借り入れができれば、他の用途にも使えますからね。
例えば他の借金を返済したいとか・・・
結論から先に言いますが「基本的にできない」と思ったほうがいいでしょう。
その理由として、カーローンで組んだお金が自分の手元に振り込まれないからです。
カーローンを契約した銀行は申込者が買う予定の車代を直接自動車会社に振り込みます。
まあ、購入する店舗の担当者が友人の場合などはできないこともありません。
「金額を多めにしたい」と相談して、見積書に金額を上乗せしてもらえれば・・・
でも、それで審査に通ったとして車屋さんにメリットはありません。
例えば下記のような約束をするなどです。
- 担当者にキャッシュバック
- 車検やメンテナンスはこの車屋でする
ですが個人的にはおすすめしません。
銀行にはウソをついて借りていることになるので、バレた時に返金を求められても文句は言えません。
カーローンの審査担当者は中古車相場や車の整備費用などに詳しいので、下手なことをしてもすぐにバレますからね。
カーローンの審査に落ちないための対策はあるか?
カーローンの審査は、申込者の状況から総合的に判断されています。
なので、「これが原因で審査に通りません」と言い切ることはできません。
銀行は審査内容を教えてはくれませんし・・・
ですが、一般的に「審査に重視されるポイント」はあります。
銀行の公式サイトをよく見ると「カーローンを利用できる方」などと書いてあります。
参考までに下記をチェックしてください。
年利 | 年収 | 勤務年数 | 保証会社 | |
---|---|---|---|---|
ろうきん(中央労働銀行) | 2.40%~3.90% | 前年税込み年収が150万円以上 | 1年以上 (自営業者等は原則3年以上同一事業を行っていること) | (社)日本労働者信用基金協会 |
三菱UFJ銀行 | 年2.975% ※キャンペーン金利あり | 前年度税込年収が200万円以上 (事業所得の方は申告所得) | 勤続(営業)年数が1年以上 | ㈱ジャックス |
三井住友銀行 | 4.475% | 前年度税込年収が200万円以上 (個人事業主の方は所得金額) | 記載なし | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
りそな銀行 | 4.475% (りそな住宅ローン利用者は1.90%) | 条件なし | 条件なし ※パート、アルバイト可 ※専業主婦、学生不可 | りそなカード株式会社 |
年収や勤務年数など、審査に通らない「足切りライン」が分かります。
年利が低い銀行のほうが厳しい条件が記載されていることが多いです。
下記の項目に当てはまる人も審査に落ちやすいです。
カーローンの申し込みを考えている人は、自分が当てはまらないかチェックしてください。
- 過去に金融事故を起こしている
- カードローンなど現在の借り入れが多い
- 6か月以内に3件以上キャッシング等の申し込みをしている
もし自分がこの項目に当てはまるなら、今すぐ自動車ローンの申込みをするのは控えたほうがいいでしょう。
審査が不安な人は下記の記事も参考にされてください。
カードローンの審査に通らない原因はコレ!審査落ちする原因と対策まとめ
逆に言えば、このポイントに気をつけていればカーローンの審査に通る可能性は高くなります。
まとめ
銀行によって審査基準は異なりますが、基本的な審査対策はできることはお分かりいただけたと思います。
特に、年利が低いカーローンは審査が厳しくなります。
銀行の申込条件に当てはまらないなら申込みを控えて、もう少し年利が高いカーローンを選ぶのもひとつの手です。
ここまでカーローンについて説明してきましたが、実は一般的なサラリーマンであれば審査に通るのはそう難しいことではありません。
銀行の低年利カーローンがダメならディーラーローンもあります。
それがダメなら、年利はそこそこ高いですがフリーローンやカードローンもあります。
今の自分にとって最適なカーローンを選んでください。