無職でも賃貸マンション・アパートの入居審査は通る?

地方に住んでいるけど東京で働きたい人、仕事を辞めて休職中の人など、引っ越したいけど「無職だと賃貸物件は借りれないのかな」と不安になりますよね。

はっきり言って、確かに無職だと入居審査は不利になります。不動産屋に行っても門前払いされると思っている人も少なくありません。

ですが、無職だからといって絶対に賃貸物件が借りれないわけではありません。

この記事では「無職でも賃貸物件を借りる方法」や「無職でも入居審査を有利にするコツ」などお伝えします。「賃貸物件が借りれない時の相談窓口」も紹介します。

記事を読めば無職でも賃貸物件が借りれることが分かります。あきらめなければ絶対に何とかなりますよ。

無職でも賃貸物件を借りる方法

入居審査がない賃貸物件があればいいのですが、残念ながらほぼ100%入居審査を避けることはできません。

なので、無職でも入居審査に通る方法を6つ紹介します。自分ができる方法を選んでください。

  • 方法①連帯保証人をつける
  • 方法②契約者を親名義にする
  • 方法③預貯金審査を利用する
  • 方法④家賃をまとめて前払いする
  • 方法⑤マンスリーやウィークリーマンションを利用する
  • 方法⑥アルバイトをする

方法①連帯保証人をつける

不動産会社や大家さんが一番心配しているのは「家賃を滞納するのではないか」ということ。

現在無職で収入がない人に賃貸物件を貸したくない気持ちは確かにわかります。ですがこちらも引くわけにはいきません。

ここで有力な方法が連帯保証人をつけること。

一番いいのは定職についている親を連帯保証人にすることです。親以外なら二親等以内の親族として祖父母や兄弟姉妹。

「もし家賃を滞納されても親兄弟ならきちんと払ってくれるだろう」と思ってもらえるので、入居審査に通りやすいです。

祖父母が年金生活者の場合は連帯保証人になれないケースがあるので注意が必要です。その時は、もうひとり保証人をつける、家賃保証会社をつけるなどで対処します。

家賃保証会社の審査については過去記事で解説していますので参考にしてください。

方法②契約者を親名義にする

連帯保証人を親に頼むのもいいですが、「契約者を親名義にする」という方法もあります。

この方法の有利な点は、親が家賃を払うということ。

先ほどと同じく、定職についている親が契約者なら家賃も払ってくれると思ってもらえます。特に病気やケガですぐには働けない場合、契約者が親名義だと大家さんにも安心されます。

この方法は無職の人の入居審査を通すために不動産会社がよく使う手のひとつです。

入居者は自分で契約者が親であることを必ず伝えておきましょう。

仕事が決まって働き出してから、またその時に契約者を自分に変更することもできます。名義変更する場合は仕事が決まってすぐではなく、安定してから申し込んだほうがいいでしょう。

関連記事:賃貸の審査に落ちた理由は?賃貸マンション・アパートの入居審査まとめ

方法③預貯金審査を利用する

仕事がなくても貯金があれば預貯金審査という手もあります。預貯金を見せることで家賃の支払い能力があるという証明になります。通帳の写しを提出すればいいだけなので簡単です。

ただ、約25か月分の家賃が必要とされており、貯金がない人には使えない方法でもあります。家賃5万円だと125万円の貯金があればいいことになります。

当然ですが預貯金が多いほど審査に通りやすくなります。

ただし、大家さんや管理会社によっては受け付けてくれないケースもあります。

ですが中にはもっと低い条件で受け付けてくれるケースもあります。

下記の動画で不動産屋が通帳のコピーを提出する話をしています。

こちらでは2か月間くらい生活できる費用である30万円から50万円あればいいと言っていますね。

方法④家賃をまとめて前払いする

家賃をまとめて1年分~2年分支払うことで「入居審査OK!」とする物件もあります。対応してくれる物件の数は少ないですが大家さんによっては認めてくれます。

例えばUR賃貸住宅では一定以上の月収がないと入居できない決まりがあります。ですが、下記のように家賃を前払いすることで収入要件を問わずに申し込みができます。

家賃等の一時払い制度(家賃等の前払い)や貯蓄基準制度(月額家賃の100倍以上の貯蓄額)をご利用いただくことにより、基準月収額の要件に代えることができます。(引用:UR賃貸住宅

他には定期借家物件といって再契約できない物件があります。このような物件であれば、2年間の契約で2年分の家賃を一括で支払えば、大家さんからしても家賃滞納のリスクがありませんので認めてくれやすいです。

期間が過ぎると出ていかなくてはならないのが難点ですが。

方法⑤マンスリーやウィークリーマンションを利用する

マンスリーやウィークリーマンションにも入居審査はあります。ですが通常の賃貸よりもハードルは低いです。

その理由として、料金を前払いするので家賃滞納のリスクがないからです。

長期で住むためというよりも、「現在地方に住んでいるけど東京で働きたい!」という人におすすめです。

まずマンスリーやウィークリーマンションに住んでから東京で仕事を見つければいいので。

長く住むための物件としてはおすすめしません。

方法⑥アルバイトをする

「無職じゃないじゃん!」

と思われるかもしれませんが、ここでのアルバイトは入居審査に通るためのもの。

大家さんによってはとりあえず働いていることが条件と考えている人もいるので、短期アルバイトだとしても審査に通るケースもあります。

ここからは少しグレーですが、収入証明書を提出しなくてもいいならフルタイムで勤務しているとして給料を書くという手もあります。

不動産屋が協力してくれる場合がありますので相談してみるといいですね。短期アルバイトだとしても働いているので、在籍確認を取られても問題ありませんから。

無職でも入居審査を有利にするコツ

無職でも入居審査に通る方法をお伝えしましたが、さらに審査を有利にするコツを5つ話していきます。該当すればするほど有利になります。

できれば5つのコツが全部該当するようにしてください。

  • コツ①協力的な不動産会社を見つける
  • コツ②不動産業界の閑散期を狙う
  • コツ③あまり人気のない物件を選ぶ
  • コツ④家賃の安い物件を選ぶ
  • コツ⑤明確な引越しする理由を用意する

コツ①協力的な不動産会社を見つける

コツというよりも協力的な不動産屋は必須条件です。

不動産屋によっては無職というだけで冷たい扱いを受けるケースもあります

そんな時は、その不動産屋はあきらめてさっさと別の不動産屋に行きましょう。大手よりも中小の不動産屋のほうがきちんと対応してくれるケースが多いです。

理由として、大手不動産会社は無職の人を相手にしないでもお客さんはいくらでも来るからです。ですが、あまり有名ではない中小不動産会社は来店してくれるお客さんの数も少ないです。

無職でも真剣に向き合ってくれる可能性で考えると中小不動産会社のほうがいいでしょう。

コツ②不動産業界の閑散期を狙う

不動産業界には忙しい時期である繁忙期と、落ち着いている時期の閑散期があります。

1月~3月は引越しシーズンで賃貸物件も多く出回っている不動産業界の繁忙期。年間の売り上げの半分以上はここで稼ぐと言われるぐらい忙しいです。

9月~10月も人事異動での転勤が意外と多い時期なので、できれば避けたほうがいいです。

はっきり言って、無職ならこの時期に引越しするのはおすすめしません。不動産会社がひとりにかけられる時間が少ないので相談にも乗ってくれにくいです。

お客さんが多いので大家さんも強気の時期です。あえて無職の人を入居させようとは思わないでしょう。

できれば4月~12月(9月・10月は避ける)の閑散期がおすすめです。忙しくない分、ひとりにかけれる時間が多いので相談に乗ってもらいやすくなります。

大家さんも入居者が決まらないので、「無職でも条件次第では入居させてもいいか」と応じてくれやすい時期でもあります。

ただ、いい賃貸物件は繁忙期である1~3月に多いのが悩ましいところです。

コツ③あまり人気のない物件を選ぶ

駅から遠かったり、築年数がかなり経っている物件だと不人気物件として、ずっと空室のままのケースも多いです。

大家さんからすれば、そのような物件は誰でもいいから入居してもらいたいと考えています。

そういった不人気物件を狙えば審査通過率も上がります。そういった物件がないか不動産屋に聞いてみましょう。

コツ④家賃の安い物件を選ぶ

入居審査では「収入の25%~35%が家賃」として考えられています。

無職では収入がないので、家賃の安い物件を選ぶことで審査通過率を高められます。

仕事が決まりそうだったり、つきたい仕事や転職したい会社があるなら、その会社の給料を根拠として話をするのも手です。その業界でキャリアがあったり資格持ちであれば信憑性も上がります。

コツ⑤明確な引越しする理由を用意する

大家さんも変な人には物件を貸したくありません。

無職でも就職、転職活動の進捗ははっきり答えられるようにしておいたほうがいいでしょう。働く意思が感じられるような受け答えができるようにしておくといいですね。

その賃貸物件を選んだ基準も説明できるといいですね。その場所からなら転職活動がしやすいなどです。

事情があって仕事を辞めることになったけど、すぐにでも仕事を見つけて働きたいとアピールしましょう。

無職で賃貸物件が借りれない時の相談窓口

無職でも貯金があり生活に余裕があるならいいですが、現在の住居の家賃が払えない場合はどうすればいいのでしょうか。

そういった生活ギリギリの状態の時に相談できる窓口があります。

  • 相談先①ハローワーク
  • 相談先②社会福祉協議会

相談先①ハローワーク

「現在失業中で家賃が払えずに退去を求められている」

こういった家を追い出されるギリギリの状態ならハローワークに相談に行きましょう。住居確保給付金を受けられる可能性があります。

離職者であって就労能力及び就労意欲のある方のうち、住居を喪失している者又は喪失するおそれのある方に対しては、その住宅及び就労機会の確保に向けた支援を行うことを目的として、自治体において、住居確保給付金の支給を行っております。(引用:ハローワーク

住居確保給付金の支給対象者は厚生労働省で下記のように記載されています。

  • 申請日において65歳未満であって、離職等後2年以内の者
  • 離職等の前に世帯の生計を主として維持していたこと
  • ハローワークに求職の申し込みをしていること
  • 国の雇用施策による給付等を受けていないこと

それから、「離職等により経済的に困窮し住居を失った者だけでなく、賃貸住宅等に居住しながら、住居を失うおそれがある者」との記載もあります。

家賃を滞納しているかは問いません。

支給額は住んでいる地域によって変わります。東京都1級地の場合は単身世帯:53,700円、2人世帯:64,000円です。

支給期間は3か月間で最長9ヶ月まで。

支給対象者は、住居の入居にかかる初期費用を貸し付ける総合支援資金(住宅入居費)もあります。積極的に相談してみましょう。

相談先②社会福祉協議会

社会福祉協議会の貸付制度である「総合支援資金」が利用できるケースもあります。

「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉及び社会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。(引用:全国社会福祉協議会

総合支援資金は生活支援費や住宅入居費、一時生活再建費などの貸付けを受けられる貸付制度です。

相談して申し込みしてから借りて返済するまでの流れは下記のようになります。

総合支援資金融資の流れ(社会福祉協議会)(抜粋:社会福祉協議会「総合支援資金融資」)

利用するには、まずハローワークへ求職相談をする必要があります。原則住居がある人が対象なので、もし住居がない人は住居確保給付金の相談を先にする必要があります。

自分の住んでいる地域の都道府県・指定都市社会福祉協議会に相談してください。

まとめ:無職でも賃貸物件を借りれる

上記で説明したとおり、無職でも賃貸マンション・アパートの入居審査は通ることが分かったと思います。

最後にもう一度内容を確認しましょう。

  1. 無職でも賃貸物件を借りる方法
    →「契約者を親にする」など6つの方法がある
  2. 無職でも入居審査を有利にするコツ
    →「不動産業界の閑散期を狙う」など5つのコツがある
  3. 賃貸物件が借りれない時の相談窓口
    →まずはハローワークで相談して、その後に社会福祉協議会の貸付制度の申請をする

仕事を辞めて転職活動中の人や、これから上京する人、離婚して家を出ないといけない専業主婦など、無職だと賃貸物件を探すのは大変です。

それでもあきらめなければ、無職でも契約できる賃貸物件が必ず見つかりますので、この記事に書いてあることを全部実践するくらいの気持ちで頑張ってください。